オーナー松村の趣味部屋です。
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超スローなペースでしか更新しないと思いますが、たまに覗いてみてくださいませ~
Elcaminoリアエンド仕様変更
のちにドライブトレインの大幅なモデファイを計画しているので、まずは簡単なギヤ比の変更とポジトラを装着することにしました。(2014年8月12日現在)
次にクロスシャフトを抜き、アクスルシャフトをセンター側に押し込んでからCリング
を取り出してシャフトを外します。
これを左右とキャリアを固定しているベアリングキャップを外せば取り出せます。
国産みたいにブレーキ周りをばらさなくていいのがありがたいね。
新旧ドライブピニオンの比較
左が元々の2.73 右が今回取り付けるRICHMOND製4.10
リングギヤとセットですが、アメリカ製品は種類が豊富で用途に応じて細かく
選べるのがいいです。
今回とりあえずトランスはそのままなので、計算すると今までと同じ速度を出す
のに1.5倍程エンジン回転があがるようになるはずです。
本格的に作業開始
まずはハウジング内に残ったオイルを綺麗に清掃し、ピニオンシャフトの
ベアリングアウターレースを取り替えます。
古いのをタガネで叩いて外して新しいレースをまっすぐ打ち込みます。
手前と奥側にたがいの向きにサイズ違いで2個つきます。
次にピニオンにベアリングを圧入します。
この時、先にシムを入れるのですが、「ピニオンデプス」と言って、デフキャリアのセンターから、ピニオンの先端までの距離が各メーカー、各ギヤごとにそれぞれ指定の数値というのがあるのでその数値になるようシムの厚みを調整してやらなければなりません。
シムを入れてベアリング圧入→ピニオンを仮組みしデプスを測定→数値がなければ再度ベアリングを外してシムを入替え…
この作業を繰り返します。一度測定すれば次からは指定の数値になるよう逆算してやればシムの厚みも判断できるので大概2~3回で決まるはすです。
同時にLSDも取り付けますアメリカの場合作動制限装置にもいくつか種類があって一般的な機械式タイプ、トルセンタイプ、アクセルON時のみフルロックするロッカータイプ、そして完全左右直結のスプールタイプなど、目的に応じたチョイスが可能となってます。
僕は今回、EARTON製のposi traction(機械式)にすることにしました。
そしてここからがめんどくさい!
ピニオンとリングギヤの歯当りの調整作業。
キャリアにサイドベアリングを圧入し、適当なシムをかませてハウジングに固定。
歯当りにも良し悪しがあって、悪いと唸り音などを発生させる原因となってしまうのでここは手を抜かずしっかりチェックしてやらなければなりません。(黄色に着色してあるのは光明丹)
こちらがコースト側の歯当り。まぁこんなもんじゃないですか?
さっきの資料と比べてみて下さい。
ちなみにこの時のピニオンデプスはメーカー指定の数値2.809"(71.3486㎜)ではありませんでしたが、どうやら数値よりも実際の歯当りの方を重視してやらなければならないようです。
この後、バックラッシュの調整をサイドのシムを組替えて行います。指定は0.01"(0.254mm)
次にピニオンのプリロード(空転トルク)の調整です。
最初の方で紹介した2つのピニオンベアリングの間にクラッシュスリーブを挟みこんで固定ナットを締めこんでいくのですが、この時スリーブが潰されていきます。
そうすることで徐々にベアリングに負荷が掛かるようになるので、 回すのに抵抗が発生するようになります。ただしこれ、鉄のスリーブを変形させるくらいのトルクが必要な為、かなり力がいります。
画像のように簡易SSTを作ってフランジを固定し、全体重を掛けて締めこみます。これにも指定の数値があるのですが、僕は今回感覚で決めました。
ついでに左右のオイルシールも取替奥に見えるニードルベアリングでアクスルシャフトを支持する構造上、どうしてもセンターがずれてしまいがち。
そこへ持ってきてベアリングが磨耗してくるとさらに状況が悪化してきてオイル漏れ、さらにシャフト破損へと繋がってしまいます。
裏側から見るとこのようにスイベルへッドのボルトが突き出しており、カバー取付後にボルトを締めこむと、その先にあるベアリングキャップを押さえるというしくみ。
DRAGなどで、スタート時に急激なトルクをかけるような乗り方をした時、デフが破損するのを防いでくれます。ただし街乗りでは一切必要ありませんのでまったく見た目だけ…
てなことで、リヤエンド仕様変更はこれで終了となりますが、トランスの方も変更計画を企てています。
そこまでできたらひとまずドライブトレインは自分的にパーフェクトかな?
なるべく近いうちにご紹介できればと思いますが今の所未定です。紹介はいつになることやら…